金利を味方に!!単利、複利の仕組みをわかりやすく解説

金利の基礎知識をわかりやすく解説

金融商品を選ぶ上では「金利」という考え方が絶対に必要になってきます。
しかし、

  • 金利ってなんとなく難しそう・・・
  • 金利って聞くと頭が痛くなる(笑)

といった方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。
こちらのページではそんな「金利」についてできるだけわかりやすく解説していきたいと思います。

金利ってなに?

まずは「金利って一体何なんでしょう?」という部分からお話ししていきたいと思います。
金利というのは、ある金融商品にお金を預けて一定期間が経過した後、その金融商品の販売元から支払われる利息の割合のことをいいます。
金利は割合ですので「%(パーセント)」で表現されます。
利子率、利率、利回り、割引率といった言葉を聞いたことがあるかと思いますが、これらも金利の一種です。
金融商品に預けた時に増えて(減って)返ってくる割合が金利とざっくりと理解していただければ十分かと思います。

金利を語らずして資産運用は語れない

資産運用をする際には、いずれかの金融商品をにお金を入れていく形になるかと思いますが、それぞれの金融商品には必ず「金利」が設定されています。(金利が変動する金融商品もあります)
そして、金融商品で資産を作っていこうと思った時に「どれくらい増えるか?」というのはとても重要な話になってきます。これこそがまさに「金利」の部分ですよね?
従って、「金利」をしっかり理解するということは、資産運用を行なっていく際にはとても重要な意味を持ちますので、しっかりと理解していきましょう!

金利の活用方法には「単利」「複利」の2通りの方法がある

金利をうまく活用していくことは、資産を効率的に増やしていくためには重要だなというのは何となく理解していただけたかと思います。

それでは、その金利をどのように有効活用していくか?という部分に触れていきましょう。金利は大きければ大きいほど、お金がより増えるので良いことは想像できるかと思いますが、それ以外にも金利について考える重要なポイントがあります。

それは、「単利」と「複利」という考え方です。
結論からいきましょう。

もしあなたが現在30歳だったとして、100万円の資金をうまく運用して65歳の退職までに老後資金を作っていこうとしたとします。100万円を「単利で運用した場合」と「複利で運用した場合」の結果を表したのが以下のグラフです。

元本は同じ100万円です。しかし、単利運用の場合は、65歳で275万円です。2倍以上になっているから良いのでは?という考え方もあるかもしれません。
一方、複利運用した場合はどうかというと、65歳で552万円になっていますね!5倍以上です!!
これが単利運用と複利運用の結果の違いです。

あなたならどちらの運用方法を選びますか?

結論から言ってしまったので「単利」「複利」って一体何なのか?という部分が抜け落ちてしまっていましたね。。。

それでは、「単利運用」「複利運用」についてその仕組みを解説していましょう。

単利運用とは?

まずは単利運用から解説していきましょう。
単利運用というのは、「元本に対してのみ利息が付く」というような運用方法です。
言葉では少し伝わりにいくかと思いますので、以下の図をご覧ください。

これは単利運用の仕組みを表した図なのですが、元本100万円をある年利5%の金融商品に入れたというケースを想定しています。
つまり、この金融商品にお金を預けると1年後には5%の利息をつけて返してくれるということですね。
単利運用の場合は、この利息がかかるのが元本のみとなります。
つまり、1年後は元本の100万円に対して5%の利息が付くので、資産総額として105万円となります。
では2年後はどうなるかというと、元本の100万円の5%の利息が付くので更に5万円がプラスされ、資産総額は110万円となります。
このように増えていくのが「単利運用」です。

複利運用とは?

一方、複利運用の場合はどうなるでしょうか?

以下の図は複利運用した際のイメージです。

単利運用の例と同じく、100万円の元本でスタートしていくことを想定しましょう。
複利運用の場合は、1年後に元本の100万円に対して5%の利息が付くので5万円増えて、資産総額105万円になります。

「これって単利運用と一緒ですよね?」

と言われてしまいそうですが、複利運用の真骨頂はこれからです。
2年後はどうなるかというと、単利運用は元本のみに利息が付いたのに対して、複利運用は「元本+1年後に付いた利息」に対して5%の利息がつきます。
つまり、元本の100万円に対してではなく、1年後についた利息も含めた105万円に対して5%の利息が付くのです。
そうなると、2年後付く利息は5.25万円となります。そして、3年後に付く利息は5.5万円といったように、利息の金額がどんどん大きくなっていくのが複利運用の最大のポイントです。

複利の活用こそが資産を効率よく作るための近道

「単利運用」「複利運用」は理解していただけましたでしょうか?
より多くの資産を作っていこうと考えた時には、複利運用という武器を活用するというのは明白だと思います。
世界屈指の著名な投資家であるウォーレンバフェット氏も複利の力については、著書などでもよく言及しています。

参考書籍:スノーボール ウォーレン・バフェット伝

複利をうまく味方につけて、より効率的な資産運用をしていきましょう。

まとめ

金利の基礎知識から、単利運用・複利運用の仕組みと違いなどを解説させていただきました。
資産運用を効率的に行なっていくためには、金利について理解しておくことはもちろんのこと、「複利」の力をどれだけうまく使えるかがとても重要なポイントになります。

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