【わかりやすく解説】時間とお金の究極のルール「パーキンソンの法則」ってなに?

パーキンソンの法則って何?

パーキンソンって誰?

パーキンソンは、イギリスの歴史学者、政治学者で、フルネームは「シリル・ノースコート・パーキンソン(Cyril Northcote Parkinson)」といいます。パーキンソンの法則は、イギリスの官僚組織の研究から生み出された法則で『パーキンソンの法則:進歩の追求』で提唱されたものです。

パーキンソンの法則は2つの法則が合わさったもの

パーキンソンの法則には、第一法則と第二法則があります。それぞれの法則は以下の通りです。

第一法則は、「仕事の量は完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」という内容となっています。
つまり、人間は与えられた時間を最大限まで使ってしまうということです。
これは、与えられた時間を最大限活用するということではなく、最大限無駄に使ってしまうということを表しています。

第二法則は、「支出の額は収入の額に達するまで膨張する」という内容となっており、人間はいくら稼いで収入を上げてもその収入の額まで支出が増えてしまうということです。

どちらの法則も人間のダメな部分を端的に表している法則ですね(笑)
私自身とても耳が痛い話です。。。

時間に関する人間の性質 〜第1法則〜

パーキンソンの第一法則は「時間」に関する人間の性質を表したものです。
それでは、実際に実例を挙げて解説していきます。

例えば、あなたが上司で部下を抱えているとしましょう。
部下に対して仕事を頼む時にあなたはどんな頼み方をするでしょうか?
もし、部下に頼みたい仕事が「2日もあれば完了する仕事」だったとしましょう。
しかし、あなたは余裕を持って

「1週間以内に仕上げて持ってきて」

と言って仕事を依頼したとします。この時に、部下はどんな行動をするでしょうか?
あなたとしては、1週間にとは言ったものの、2日くらいで終わらせてくれるだろうと期待するかもしれません。
しかし、部下はその期待を見事に裏切ってくるでしょう。きっと部下は

「1週間もあるからまだ余裕だ」

と考えて仕事に取り掛かるのを先延ばしにします。そして、締切間際のぎりぎりのタイミングになって初めて仕事に取り掛かるのです。ひどい場合には、締切当日に「今日の何時までに終わらせれば良いですか?」と言ってくるかもしれません(笑)これはではガックリですよね・・・
しかし、これは人間の性質なのです。これがパーキンソンの第一法則なのです。

お金に関する人間の性質 〜第2法則〜

パーキンソンの第二法則は「お金」に関する人間の性質を表した法則です。こちらも実例を挙げて解説していきましょう。

社会人歴がある方は分かる話かと思いますが、会社での給料は基本的に勤務年数に伴って上がっていくかと思います。新入社員の時に多くの方はこう思ったのではないでしょうか?

「どんどん収入が上がっていくので、お金の余裕はどんどん出てくるはずだ・・・」と

しかし、実際のところはどうでしょうか?少なくとも私の場合は、そうはなりませんでした。
収入は確実に上がっているはずなのですが、残るお金がない・・・なんてことはよくありました(笑)
これこそがパーキンソンの第二法則なのです。
人間は収入があると、ちゃんとそれに合わせた生活を自動的にするようにプログラムされているのですね・・・

限りある資源を最大限活用することが大切

パーキンソンの第一法則、第二法則の解説させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
「分かる〜」という感想をお持ちになられた方も多いのではないでしょうか(笑)

人間は与えられた資源を有効活用しようとする気持ちはあるものの、実際のところは無駄遣いしてしまうということなのです。
これは非常にもったいないことですよね?

だからこそ、自分自身をしっかりとコントロールして貴重な「時間」や「お金」という資源を最大限活用することが大切です。この記事を読んでいただいたあなたは、人間にはパーキンソンの法則で表されるような性質があるということを理解していただけたと思います。
これをしっかり理解していただいた上で仕事をたり生活をしたりすることでより良い人生にすることができるようになるのではないでしょうか?

「人間とはそういうもの」

というところからスタートできればこれほど楽なことはありません。この人間の「わがまま」をどう乗りこなすかはあなた次第です。

まとめ

パーキンソンの法則は「お金」と「時間」に関する人間の性質を表した法則です。この性質を理解した上でうまく付き合いながら生きていきましょう。
そして、コントリファイナンスはお金に関する情報メディアですので、特に第二法則については意識したいところですね!

関連記事一覧